EMiU Staff Uniform — Design Proposal / 2026
Every Moments
is Unique
すべての瞬間は、二度とない。
Every Moments is Unique —— 社名に、もう書いてある。
そして EMiU は emu。飛べない鳥だ。空(表舞台)には上がらない。
二度とない瞬間をつくり、その瞬間に自分たちは写らない。
Black BaseSilver / GunmetalReflective
3 Designs6 Items
↓ Scroll — 右上「Flash / 暗所」でリフレクターの見え方が切り替わります
01 — Foundation
The Name
& The Mark
新しいコンセプトを足す提案ではありません。社名とロゴが言っていることを、そのままアパレルの言語に翻訳します。
EEvery
MMoments
iis
UUnique
イベントは一回性の仕事です。同じ現場は二度と来ないし、同じ夜は二度と作れない。
その一回のために設営して、終わったら全部撤収する。「すべての瞬間は、二度とない」は理念ではなく、業務の説明です。
そしてその瞬間の記録に、私たちは写らない。—— この 2 つがシリーズの全部です。
The Mark
なぜ鳥なのか。マークの側にも、同じことが書かれています。
EMiU Logo#2380B8 / C80 M40 Y10 K0
-
01
EMiU は、emu。
四文字の頭文字が、そのまま鳥の名前になっている。社名の意味と、マークの絵が一致しているロゴです。ここを使わないのは損失です。
-
02
その鳥は、飛べない。
エミューは飛翔しない。空 —— つまり表舞台には上がらない鳥です。二度とない瞬間をつくる側であって、その瞬間に写る側ではない。立ち位置がマークに入っています。
-
03
そのかわり、走る。
エミューは時速 50km 近くで走り、長距離を移動する持久力の鳥。瞬間的な派手さではなく、搬入から撤収まで走り切る力です。(国章に選ばれた理由として「後退できない=前進しかしない」と語られますが、これは広く知られた言い伝えで生物学的な断定ではありません)
-
04
一本の線で描かれている。
既存ロゴは筆致のような流れる線でできています。この「線」がそのままプリント技法の言語になります —— 細線は箔押し、線の抜きは黒 on 黒、線の発光はリフレクター。デザインを足す必要がない。
Five Treatments
デザインを増やすのではなく、同じ 1 つのマークを加工で刷り分ける。これがシリーズの背骨です(今回の 3 案は上の 3 つ。箔と黒 on 黒は次シーズンの引き出し)。
Gunmetal水性シルク 1色
Silver Foil箔押し・細線
Reflective夜だけ発光
Black on Blackマットラバーから抜く
Embroideryシルバーグレー糸
Minimum Size
マークは細い線の集合です。小さくしすぎると線が繋がって潰れます。実寸で並べた下限がこれです。
H8mm✕ 線が潰れる
H12mm○ プリント下限
H14mm○ 刺繍下限
H22mm左胸 標準
H42mmキャップ・大きめ
Rules
①単色のみ。グラデーション・変形・回転・線の追加はしない。②余白はマーク高さの 1/4 以上。③ワードマーク単体は W40mm 以上(セリフの細い部分が飛ぶため)。④ブランドブルーはウェアに乗せない —— 黒ベースに映えないうえ「企業ロゴT」に見えます。青はスタッフ証の権限帯とパーカーのフード内側だけに残し、そこで一気に効かせます。
02 — Brand Concept
目立たないことが
プロフェッショナル
The Craft of Being Invisible
EMiU は表舞台に立たない。幕が上がった瞬間、私たちの仕事は「無かったこと」になる。
それは軽視されることではなく、完成の証明だ。いい仕事は、誰にも気づかれない。
このシリーズは「企業ロゴ入りスタッフT」ではなく、裏方であることを誇るブランドとして設計する。
現場での視認性は最小限、ディテールは最大限。遠目にはただの黒 T。近づいた人だけが、
そこに設計があることに気づく。
Rule 01
刷るのは、ロゴだけ。
文字も絵も飾りも足さない。前面のマークは H22mm 以内、1 色。クライアントの会場に「業者の広告」を持ち込まないことは、そのまま信頼になる。足さない方が強い。
Rule 02
近くで見たときに、
説明が要らないこと。
版ズレしない細線、生地に沈む水性インク、糸を拾いきった刺繍。品質の良さは説明ではなくディテールで伝わる。ロゴ 1 点だけだからこそ、その 1 点の精度で全部が決まる。
Rule 03
現場を降りても、
脱がなくていい。
スタッフが私服として着られる水準を最低ラインに置く。着たいと思えるウェアは、支給品ではなく所属の証になる。結果として現場の統一感が上がる。
すべての瞬間は、二度とない。
その瞬間に、私たちは写らない。
Every Moments is Unique — EMiU
03 — Lineup
3 Designs
刷るのはロゴだけ。3 案の違いは加工・位置・大きさだけです。絵も文字も足しません。
01
刺繍 1型プリント無しマーク H14mm定番
左胸に、鳥が一羽。それだけ。
プリントは一切しない。左胸に H14mm のマークを刺繍する。背面は無地。
離れて見れば何も書かれていない黒 T で、近づいた人にだけ小さな鳥が見える。
いちばん地味な一枚が、いちばん長く着られる。
毎年デザインを変えるシリーズの中で、これだけは 5 年後も同じ仕様で作り続ける「型番」にする。
新人に最初に渡すのはこれ。会社を辞めても捨てられないのはこれ。
Front — 刺繍 H14mm
Back — 無地
Front — 左胸 刺繍実寸 H14 × W12mm
裾内側 — 織ネームW30mm
| 位置 | 内容 | サイズ | 加工・色 |
| 前面 左胸 | エミューマーク 1 点のみ |
H14 × W12mm | 刺繍(シルバーグレー糸 / 光沢を抑えたレーヨン) |
| 背面 | 無地 | — | — |
| 裾 内側 | 織ネーム=ワードマークのみ |
W30mm | ジャガード織ネーム(黒地 / シルバーグレー糸) |
| データ | 既存 logo.ai のアウトラインをそのまま使用。刺繍用には線を 0.15mm 太らせた別データを作る。 |
— | H14mm が刺繍の下限 |
| 加工方法 | 刺繍(3 本針・撥水下地は不可)。刺繍屋に原寸見本を必ず出してもらう。首と脚の細線が繋がると鳥に見えなくなります。 |
刺繍 1 型 | — |
ロゴを大きく置く場所は、胸ではない。
背面にワードマークを W150mm で一本だけ刷る。ただし胸の高さではなく、裾の上 —— 下背部に置く。
正面に立つ相手からは見えないし、写真にもほとんど写らない位置だ。
それでも会場を歩けば、後ろを通ったスタッフが誰なのかは分かる。
どこに置かないかで、態度が決まる。
前面は左胸にマーク H22mm のみ。文字は一切足さない。
Front — マーク H22mm
Back — 裾上 W150mm
Back — 裾上 ワードマーク実寸 W150 × H31mm
Front — 左胸 マークH22 × W18.9mm
| 位置 | 内容 | サイズ | 加工・色 |
| 前面 左胸 | エミューマーク 1 点のみ |
H22 × W18.9mm | 水性シルク 1色 / ガンメタ #565C63 |
| 背面 裾上 | ワードマーク 1 点のみ(裾から 45mm 上) |
W150 × H31mm | 水性シルク 1色 / ガンメタ |
| 首後ろ | ネックプリント=マークのみ(下げ札を不要にする) |
H10mm | 水性シルク 1色 / ガンメタ |
| 印刷方法 | 水性(顔料)シルクスクリーン。生地に沈むので厚みが出ず、洗うほど馴染む。ラバーの「プリントしてる感」を避ける狙い。 |
版 3 版 | — |
日中は、何も刷っていないように見える。
背面いっぱいのマークは、生地とほぼ同じ濃度のグレーで落ち着いている。
ところがカメラのフラッシュ、車のヘッドライト、搬入口のワークライトが当たった瞬間だけ、
その鳥が白く浮かび上がる。写らないはずの鳥が、一瞬だけ写真に写る。
夜間の搬出・撤収における安全性が、そのままデザインになっている。
足したものは何もない。ロゴに加工を変えただけです。
→ 右上の「Flash / 暗所」で切り替えてください。
Front — 通常光
Back — Flash で発光
Back — Flash 連動実寸 H300 × W257mm
日中の見え方(固定)生地に近いグレー
| 位置 | 内容 | サイズ | 加工・色 |
| 背面 中央 | エミューマーク 1 点のみ(襟縫い目から 80mm 下) |
H300 × W257mm | リフレクター転写(日中は生地に近いグレー) |
| 前面 左胸 | エミューマーク 1 点のみ |
H22 × W18.9mm | リフレクター転写 |
| 加工方法 | リフレクター転写(3M スコッチライト等の反射材シート+熱転写)。日中は生地に近いグレーに見える色番を指定するのが要点。反射材は洗濯で劣化するため裏返し・ネット・弱水流・乾燥機不可を洗濯タグに明記。 |
転写 2 型 | — |
| 注意 | H300mm の一枚抜き転写は細線が多いので剥離テストを必ず行う。首・脚の細い部分から浮きやすいので、業者に原寸で試作を 1 枚出してもらってください。 |
— | 洗濯 5 回テスト必須 |
04 — Print Placement
Placement Spec
全案に共通する版下の基準寸法。L サイズを基準とし、S/M は 90%、XL/XXL は 105% で出力します。
Front — 着用者から見て左胸(図では向かって右)
Back — 大版は襟縫い目から 80mm 下げる
Note
版下は 1:1 の AI データ(アウトライン化・特色指定)で入稿。背面大版は襟から 80mm 下げないと「首元に寄った素人プリント」に見えます。左胸はセンターから 35mm 外側・襟縫い目から 70mm 下が最も自然。着用者の左胸=正面から見て右側です(モックアップでよく左右が逆になる箇所)。図中の破線は版の最大枠で、実際のプリントはこの中に収めます。
05 — Series Development
Six Items,
One Language
T シャツ単体では「支給品」で終わります。同じルールで 6 アイテムまで広げて、初めてブランドになります。
T-Shirt
Tシャツ / 夏の主戦力
3 案すべてのベース。夏の現場で最も着用時間が長いため、まずここを固めます。
- Body7.1oz 天竺(厚手・透けない)/真夏は 4.7oz ドライ
- Print左胸 マーク H14〜22mm + 背面(案により大版)
- Qty初回 各サイズ S〜XXL / 計 60〜100 枚
Long Sleeve
ロンT / 春秋+インナー
プリントは前面中央に小さく 1 箇所のみ。主役は袖のリフレクターバンド。腕を上げる作業中がいちばん目に入る位置です。
- Body6.2oz オープンエンド/リブ袖口
- Print前面中央 マーク H18mm のみ / 両袖リフレクター 2 本
- PointT シャツの上に重ねても袖だけ光る
Hoodie
パーカー / 冬・深夜撤収
いちばん「私服で着たい」が問われるアイテム。前面は胸中央に小さく 1 箇所、背面は無地。フード内側だけブランドブルーにします。着ると見えない場所にだけ企業色を置く、という考え方です。
- Body12.0oz 裏起毛スウェット/前身頃 無地寄り
- Print前面 マーク H18mm のみ / フード内側 ブランドブルー / 紐先 シルバー
- Point背面に大版を入れない判断が品を決める
Cap
キャップ / 屋外・炎天下
正面はロゴ刺繍のみ。ツバの縁とバックにリフレクターパイピングを回し、夜間に頭の位置が分かるようにします。屋外現場の実務価値が高い。
- Body6 パネル ローキャップ 黒/ツバ裏も黒
- Print正面 エミュー刺繍 H42mm / ツバ縁・バック リフレクター
- Pointツイル or メッシュの 2 型展開
Staff Pass
スタッフ証 / 現場運用の顔
ウェアと同じ言語で作ると、現場全体が一段締まります。権限エリアは帯の色で識別(ALL AREA はブランドブルー+下にリフレクター線)。裏面に緊急連絡先とタイムテーブル QR。
- Spec縦 60 × 90mm / PVC or 再生紙+ハードケース
- Print黒地+シルバー箔のロックアップ / 権限帯はブランドブルー基準の 4 色
- PointQR は Production Board / 運営マニュアルへ直結
Sticker
ステッカー / いちばん安い広告
機材ケース・脚立・トランシーバーポーチに貼る前提の耐候仕様。現場に置いた機材そのものがブランドの露出面になります。配布用も兼用。
- Specφ60 円形(マーク)/W120 角型(ワードマーク)/W120 リフレクター の 3 種
- Print黒 PET + シルバー箔 / リフレクター版も 1 種
- Point単価が最も安く、認知効率が最も高い
Rule
全アイテム共通で ①黒ベース ②刷るのはロゴだけ(文字・図・飾りを足さない) ③1 色 ④前面のマークは H22mm 以内 の 4 つだけ守れば、誰が発注しても同じシリーズに見えます。この 4 行がブランドガイドラインの本体です。
06 — Production
Body & Print
「私服でも着たい」を決めるのは、デザインより先にボディと加工です。
07 — Typography & Color
Type Candidates
有償フォントを第一候補に、括弧内は無償の代替(Google Fonts)です。この Web ページは代替側で組んでいます。
Display — 見出し・大版
SILENT CREW 02
Univers 57 Condensed / Monument Grotesk Condensed。縦に細長く、大版でも威圧感が出ない。イベント現場の「機能表記」に最も近い骨格。
代替 → Oswald 200–300 / Archivo Condensed
Logotype — 既存ロゴ(変更しない)
ワードマークはトラッキングの広いセリフ。置き換えず、logo.ai のアウトラインをそのまま使います。刺繍・織ネーム用にだけ線を 0.15mm 太らせた別データを作ります。
併記の欧文 → Oswald 300 / Archivo Condensed
Mono — 数値・管理番号
BUILD 08:00 / W18,000
Monument Grotesk Mono / IBM Plex Mono。寸法・時刻・型番はすべてモノスペースで統一する。これが「支給品ではなく設計されたもの」に見える最大の要因。
代替 → JetBrains Mono 300 / Roboto Mono
Japanese — 和文
見えない仕事
和文は明朝一本に絞る。ゴシックは「作業着」に、明朝は「ブランド」に寄る。字間は +200〜300 まで開け、行数は 1〜2 行で止める。
代替 → しっぽり明朝 / Zen 明朝(本文は Zen Kaku Gothic New)
Color
ベースは 1 色。インクは 3 色。以上に増やさないことがルールです。
EMiU Blue#2380B8 / ウェアには乗せない
Base Black#0B0D0E / ボディ
Gunmetal#565C63 / 主インク
Silver Foil細線・エンブレム
Reflective日中はこの濃度
Matte Black#1B1F23 / 黒 on 黒
08 — Roll Out
Plan
全部を一度に作らない。T シャツとステッカーで反応を見てから広げるのが安全です。
Phase 01
今季
T-Shirt + Sticker
案を 2 つに絞って製作。NO.01 Embroidery(毎年作る型番)と NO.03 Reflective(機能で説得でき、鳥がいちばん映える)の 2 本立てを推奨。ステッカーは同時に作って機材へ貼る。
T 60〜100 枚
ステッカー 500 枚
目安 20〜30 万円
Phase 02
秋
Long Sleeve + Cap
T の反応を見てから。ロンT は袖リフレクターのみ、キャップは刺繍のみで版を増やさない。ここで初めて「シリーズに見える」段階に入る。
各 40〜60 点
目安 25〜35 万円
Phase 03
冬
Hoodie + Staff Pass
パーカーは単価が上がるので受注制(欲しい人が買う)でも成立。スタッフ証をシリーズに合わせ、現場全体の見え方を統一する。
パーカー 30〜50 点
スタッフ証 案件ごと
目安 30〜45 万円
Phase 04
次年度
Season 02 / 外販検討
NO.01 は仕様を固定して作り続ける。加工の引き出し(箔押し・黒 on 黒)を 1 つだけ足して 4 案目を検討する。同業・クライアントからの「売ってほしい」に応えられる状態を作る。
図面差し替え
版 1 型で更新可
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①採用案の決定(推奨 01+03)→ ②ボディのサンプル取り寄せ(3 型を実際に着る)→ ③加工業者へ相見積り → ④1 枚だけ試作して洗濯 5 回テスト → ⑤本発注。リフレクターと箔は洗濯テストを飛ばすと必ず後悔します。